2021.12.27 相続税・贈与税
今回の相続税の調査結果では、無申告事案が462件、申告漏れ課税価格が455億円把握されています。また、1件当たりの申告漏れ課税価格は9,848万円、相続税調査全体の約2.8倍と大変高い数字になっています。1件当たりの追徴税額は1,328万円(同比+48.2%)と増加し、無申告事案に対する実地調査1件当たりの追徴税額の集計を始めた平成21事務年度以降で最高となりました。
一方、海外資産関連事案に係る調査については、実地調査件数が551件(同比△45.3%)、そのうち申告漏れ等があった件数は96件(同比△35.6%)となっています。1件当たりの申告漏れ課税価格は3,579万円(同比△31.1%)です。
国税庁では、租税条約等に基づく情報交換制度のほか、CRS情報(共通報告基準に基づく非居住者金融口座情報)などを効果的に活用し、海外取引や海外資産の保有状況の把握につとめているそうです。