2006.06.26 その他
05年度に強制調査(査察)で摘発した脱税事件は214件、脱税総額は約274億円だったことが、国税庁のまとめで分かりました。
件数は3年連続で増加していますが、脱税総額は逆に3年連続で減少しており、事件の小口化がうかがえます。
脱税事件のうち告発した150件を税目別に見ると、消費税が過去最高の10件となりました。消費税では、人材派遣業で人件費を外注費に科目仮装することによる脱税が多く見られたようです。
告発の多かった業種を見ると、いわゆる「点検商法」関連業者や、中国での鉄の需要増加から価格が上昇して活況だった鉄くず業者の脱税が増加するなど、世相の反映が見られます。