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エンジェル税制利用低迷 投資13億円に半減

エンジェル税制の利用が低迷し、06年度の投資額は約13億円と前年度より半減しているという報道がありました。投資額の内訳は、個人投資家の未上場企業に対する直接投資が約6億円、経産相が認定したファンド経由の投資が約7億円となり、ファンド経由の投資が前年度と比べて大幅に減少したようです。

エンジェル税制とは、個人投資家がベンチャー企業に投資した際に受けられる税制上の優遇措置をいいます。個人投資家に税制上の優遇措置を与えることにより個人の投資を呼び込み、資金調達力のないベンチャー企業を育成する目的で10年前に創設されました。

政府は積極的に制度の拡充に取り組んできましたが、新興株の相場が低迷するなど、個人投資家がリスクの高いベンチャー企業に投資する環境にないこともあり、投資額は伸び悩み、制度の利用も低迷しています。

政府は、07年度税制改正によりエンジェル税制の対象となる企業の認定基準を緩和する一方、経済産業省のホームページ上で対象企業を公開して投資の促進を図る意向です。

しかし制度創設後の投資累計額でも、英国の年間投資額約800億円に遠く及ばない現状では、エンジェル税制を根本から見直すなど、より投資を呼び込む施策が必要かもしれません。

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